これからの住まいについて思うところ

今、日本は住宅供給過多の時代。大量供給時代を終えたあとの団地、公団、元あった集落の代替わりなどでの空き家が目を見張る勢いで増えている。地方にいると特に顕著にその姿が目に入る。

 

三大都市圏を除いた集合住宅の実態はどうだろう。

 

地方に行けば行くほど空室から来る家賃の下落で、内部設備を豪華にしたところで家賃に反映されることも無く、本来の入居者層の若い世代が少なくなっている、可処分所得が減っていることもあり、家賃デフレに陥っている。

 

需要不足の場所に売上だけを意識した大型集合住宅の供給をするのもだから特に既存物件への影響が大きい。

 

可処分所得所得が減っている現状は、これから消費税増税が行われると更に加速すると思う。実際今の給料の支給額のうち、30~40%も各種税金、厚生年金で持ってかれている中で、消費にも負担が上がるとなるとデフレの流れは更に高くなる。更にこれから超高齢化社会を迎えるとなると、一体どれだけの保険料の負担に繋がるのか、可処分所得が更に減る可能性もある。

今あるひとつの指標の、「土地+建物=3000万円」がこれから2000万円、1000万円と下がる時代はそう遠くないと思う。

 

そんな中で、今その空き家の整備、データベース化が国家主導で行われている。「住む」ということに焦点を当てると、欲しいのは利便性等の色々条件はあるが、

 

戸建て>集合住宅

なのは間違いないことで、

新築>中古

なのも当然のこと。

ただ、これからは可処分所得がこれからどんどん減っていく時代。

いい場所の集合住宅はなかなか値崩れしないが戸建ては場所、事情によりかなり価格が違い、

新築はそれこそ企業の利益確保もありなかなか値崩れしないが、中古住宅は事情によりかなり価格が違う。

 

中古住宅にこれからの住まいのメインは移ってくると思う。

 

海外の住宅の、メイン取引の90%は中古住宅

日本の住宅の、取引の15%しか中古住宅がない。住宅性能はかなり良いにも関わらず、だ。

 

また外国人労働者の方々が日本に貴重な労働力として来てもらっているがこれから更に増加して行くだろう。その方々の住居は中古住宅の賃貸という目線を考えないと空き家問題は解決出来ないだろうし、住宅は放置すればするほどても付けられない状態になってしまうことを考えればいち早く空き家問題に取り組まなければ、全物件全取り壊しというまさに「無駄」がそこには待っている。

 

根底から無駄を省くには大きくなりすぎた色んな固定費をどう節約するかにかかっていると感じた。